mandibular advancement appliances(MAA)が小児OSAにプラスになるのか?
Principles and practice of sleep medicine
P.1406
によれば、Sleepに関する戦略は
① Increase in airway size
② Improvement in muscle response
③ Craniofacial growth modification
である。
要は
1 気道を広げよう!
2 筋肉のレスポンスを改善しよう!
3 頭蓋顔面の成長を変えよう!
の3つである。
そのうち、
気道を,
上咽頭
中咽頭
下咽頭
にわけてありそれぞれの戦略が述べてある。
まとめれば
1 気道を広げよう
上咽頭
中咽頭
下咽頭
2 筋肉のレスポンスを改善しよう
3 頭蓋顔面の成長を変えよう
これ全部に関わるように開発されたのがマイオブレースなのだが、一つ一つに関しての根拠論文を整理していく必要がある
そのうち、まず調べているのが
下咽頭の拡大の戦略の中の「口腔内装置」に関してである。
すなわち、mandibular advancement appliances(MAA)としてのマイオブレースが小児OSAにプラスになるのか?
メカニズム的には当然プラスになると思うが、それすら「いいよね」というエビデンスがなかった。
この本で挙げられているコクランのシステマティックレビューが
COCHRANE DATABASE OF SYSTEMATIC REVIEWS 2016
ORAL APPLIANCES AND FUNCTIONAL ORTHOPAEDIC APPLIANCES FOR OBSTRUCTIVE SLEEP APNOEA IN CHILDREN
である。
結論として、まだ「証拠不足」ということであった。
そこで、色々と検索してみると、
SLEEP MEDICINE 2019
MANDIBULAR ADVANCEMENT APPLIANCES FOR THE TREATMENT OF OBSTRUCTIVE SLEEP APNEA IN CHILDREN: A SYSTEMATIC REVIEW AND META-ANALYSIS
Ma Yanyan
Yu Min
Gao Xuemei
昨年のシステマティックレビュー。
結論は、「MAAは子供のOSAに効果的である。長期であるとより効果的。」としている。
ただ、結局2つのRCT論文を元に結論づけていることと、N数が16と18とかなり少ないのが気がかりだ。
しかし、このような論文をしっかりと把握していくことが重要だと思う。