勤務を希望される方へ

2023年　5月　歯科衛生士募集について

 
当院は2008年10月に開業し、現在にいたります。
歯科医療に対して色々と思うことがあり、いろいろなことに取り組んできました。
その中で、つくづく、歯科医療のキモは歯科衛生士であると感じています。
だから、歯科衛生士がP処置やメンテナンスに集中できる環境をいかに作るかというのが僕の経営者としての仕事です。 

ただ、それはなかなか簡単なことではありませんでしたし、今も試行錯誤中です。 そんな中、長年勤務してくれていた衛生士が産休に入るため１名募集することとなりました。
 

山麓通り歯科診療所でのはたらきかた

 
山麓通り歯科診療所の歯科衛生士は、他の歯科医院と少し働き方が違うかもしれません。
基本的に・P処置・メンテナンス・子供の筋機能訓練がメインの仕事になります。
それに携わらないときは、歯科医師のアシスタントをお願いします。
テック、補綴物の調整や研磨、CRなどの処置はお願いしません。その技術も不要です。
 

私たちが望んでいること

 
当院では、担当歯科衛生士制をとってます。例えば、メンテナンスに来てくださる患者さんは、担当衛生士の都合に合わせて来てくださいます。
目の前の患者さんは、そのために準備をして、ドアを開けて、歩いて、交通機関に乗って、坂と階段を上って、ドアを開けて、待合室で待って、今ここにいてくださる。雨の日もあれば、吹雪の日もありますし、とても遠くから来てくださる方もいます。
そんなことを日々想像し続けられること。
ただ、その想像力だけが私たちの望みです。

その想像力がもたらすもの

 
それがあれば、「応えなければいけない」という気持ちが自然に出てくる気がします。
ー不安な気持ちを察しなければならない。ー
ー安心してもらうにはどうしたら良いだろうか。ー
ー自分にはこういう知識が足りない気がする。ー
ー技術的にはこの部分が未熟だ。ー
などなど。
そういう湧きでてくる感覚こそ、大切な気がしています。

 

それに対して僕ができること

 
まずは、その気持ちが湧きでた時に、僕が邪魔をしてはいけないと思っています。歯科医師とういう立場は、その気持ちを知らず知らずに潰してしまう可能性があるから危険ですよね。（出来ているか不安。。。）
そして、経営者としては、勉強する材料を提供することが大切だと思います。
そんなことから図書室を作りました。読みたい本があれば、医院で購入してそこに置いておきます。もちろん、Webセミナーも受けたいものがあれば医院で負担します。

 

勉強は大切、でも勉強の副作用も。。。。

 
勉強をするといろいろな知識が身につきます。患者さんの病気の予防のために、こんなことを「指導しよう」とか、これを「コントロールしよう」とか。
長く臨床に携わっていると、それにちょっと疑問を感じたりします。

ちょっと傲慢になっていないかな？？と。
 

予防・・・・・

 
衛生士の重要な仕事は、「疾病予防」です。
ただ、予防というのをよくよく考えると、「病気なるのは、良くないことだから、そうならないようにしよう」という背景があります。
確かにそうなのだけれども、予防の後ろには病気に対する「不安」が隠れているのではないでしょうか？
「不安」が予防の駆動力になるという側面は、あまり語られない事実のように思えます。
 
SNSの広告やyoutubeなどでは、不安を煽るような情報が垂れ流されています。
 
でも、「安心してもらうのが医療の大切な仕事の一つではなかったかなあ」とモヤモヤしませんか？
 
 

安心を提供しながらの予防

 
ー予防は大切。でも、予防の背景には不安がある。ー
という事実を認識しつつ、いかに臨床に取り組むか。
そんなことを共に考えながら　診療していける方と会えるのを望んでいます。

 

技術的なこと

 
僕は元々不器用なほうなので、手の動きはなんとかなると思っています。
技術向上の肝は、何よりも「見える」ことであると経験上確信しています。
そこで、マイクロスコープを全てのユニットに設置しました。見える環境で、自らの技術向上に向き合ってもらうことが可能です。
カメラもついていますから、患者さんに見せたいものをすぐ見せられます。

 
 

給与等について

 
今回募集の条件は、アルきたか、ジョブきたでご覧になった通りです。
首都圏の条件を意識して設定しています。

お昼休みは、個人のスペースで休んでもらえるような広いスタッフルームを整備しましたし、朝の時間に昼ごはんのことを考えなくても良いように、昼食は実質無償提供するような仕組みにしています。
これからも、時代に合わせて環境を整備したいと思っています。

 
条件が相対的に良いからといって、患者さんに何かをお薦めしたりしてもらうことはまずありません。（衛生士学校の先生に、怪しまれるとがあると教えていただいたので言い訳しています。）

 
 

条件よりも・・・。

 
山麓通り歯科診療所が提供したいものは、仕事の「意味」です。
ー想像力から、応えたいという気持ちが湧く。ー
ーそして、それに向けて準備して臨床に臨む。ー
ー完全にはうまくいかないこともあるけど、患者さんに安心してもらい、苦痛を取り除いてあげられる。ー

それは、それぞれが「その人にしかできない」仕事に他ならないと思っています。

そこに「意味」を感じてもらえる方が、当院には必要です。
そして、そのような衛生士が沢山いて、フラットな関係性を築き、それぞれを尊重し合うような医院を作れればと思っています。

そのために、歯科医師としても経営者としても、「これは意味がある仕事なのだろうか？」と疑問を感じさせるような仕事はさせないように努力します。
 
 

良い職場のように思えるかもしれませんが。。。。

 
普通の歯科医院の診療風景と変わりません。患者さんも多く来ていただいているのでバタバタしています。
忙しいです。（もちろん有給はとれます。）
それでも、仕事の「意味」に関しては、強いこだわりがあります。
なぜなら、スタッフに仕事の「意味」を提供することが、僕の仕事の「意味」だからです。
そこに魅力を感じていただける方は一度見学に来ていただければ嬉しく思います。


院長　西野　由郷