改装工事と研修

改装工事の休診を利用して、スタッフ5名とButeyko の呼吸法の4日間コースを受講。マイオブレースのアクティビティの中で、Buteyko の呼吸法を基にしたものがあるため、身に付ける必要があると考えていた。
科学的なメカニズムを学ぶとともに、呼吸というものを体感するよい機会となった。
ー呼吸がなぜ、歯医者に関係があるのか?ー
頭蓋顎顔面の成長発育の中で、最も良くない事は、組織同士の物理的接触が長時間失われることであると僕は考えている。
なぜならば、組織間では常に相互作用が起こっているからである。
例えば、口呼吸で口が常に開いていれば、舌と口蓋がそれぞれ勝手に成長してしまう。下顎と上顎の歯はそれぞれ動いてしまう。
すなわち、相互作用の大前提は、「組織間の物理的接触」なのだ。
成長発育を「本来の」方向へ誘導するためには、子どもの組織同士が、相互作用をお互いに与えられるような「姿勢」を獲得させてあげなければならない。
そのためには、普段から、「唇を閉じ、舌を口蓋につけ、上下の歯を軽く接触」させ続けられる体を作る必要がある。その大前提が、鼻で呼吸できる事なのだ。
その体づくりは、睡眠に対する好影響など多大な副産物を生み出す。それを示唆する科学論文が増えている。
今回、6週間呼吸のプログラムを続けるように課題を出された。
普段、僕らは子どもたちに課題を出しているが、いかにそれが負担なのかを感じ、毎日続けてもらうにはどのような工夫ができるのかを見つめ直すよいきっかけにしたい。