2017年3月1日



 
 
1月27日に、小児の筋機能矯正に取り組まれている静岡の医院にスタッフ全員で見学に行ってきました。
多くの歯科医師が、口呼吸や嚥下の方法が原因で、歯ならびに問題が出ることを認識しています。 
それを改善する方法として、MFTと呼ばれるトレーニングが昔から存在します。
 
見学させていただいた医院では、従来のMFTとは表現できない(そのためアクティビティと呼んでいます)仕組みを作り、それをサポートする装置(トレーナー)も用いながら根本原因から子どもの歯列不正を治そうというやり方を実践されていました。
 
実際は、「歯並びを治す」という枠を超えたところに臨床の目標があるのですが、あまり書くと怪しい医療情報みたいになるので敢えて書きません。私ごときが、字面で表現でない奥行きがありました。
 
僕は、ここ数年、顎顔面の成長発育に関して非常に強い興味を持ち、集中的に学んできました。悲しいことに、その奥深さを知れば知るほど、現在の歯科医学の限界を知ることになります。
 
一臨床家として、単に「歯並びの良し悪し」では表現できない奥行きが存在すると確信し、可能な限りその深みに迫りたいと考えています。
 
そして、一医院経営者として、 子供の一生の長さ、まだ見ぬ可能性を考えれば、この分野に力を注ぐことの社会的意義の大きさを感じています。

 

2016年3月13日


 
スタッフ全員で尊敬する山本浩正先生の講演を拝聴してきました。
示唆に富んだ素晴らしい内容でした。
 
 
私たちは、毎日たくさんの医療行為をしていますが、その根拠になるのは数多の論文です。
一つ一つの論文の背景には、多くの偉大な先人の顔があります。
 
私が治療できるのは、巨人の肩に乗せてもらっているようなものです。
 
しかし、巨人の肩に乗るのも簡単ではありません。
多数の論文を読み、解釈し、整理し、思考を重ねる必要があります。
悔しいことに、今の僕にはその力がまだまだ足りません。
 
山本先生は、圧倒的な知識、それを使えるようにする思考、そして私たちに伝わる表現によって、「巨人の肩に乗せてくれる巨人」であると勝手に思っています。
 
肩の上から遠くを見ている小人の自分が、巨人になったと勘違いしないように心していきます。
 
 
 

2016年3月4日


 
開業したばかりの頃、とある経営者の方とお話ししていた時のことです。
僕は、臨床において「患者さんと歯科医師の知識のギャップ」をどう捉えるか?ということがとても重要なことだと考え始めていました。
その時、その経営者の方は、「ビジネスは知識のギャップがあるから成り立つんだよ」とおっしゃいました。
 
確かにその通りです。
キラキラした医療広告を見て、この歯医者に行こう!と思う歯医者なんていませんよね。
 
そう考えると、「知識ギャップがあるからビジネスが成り立つ」という言葉、もっともだけど嫌いです。
 
 とはいえ、患者さんと歯科医師が同じレベルの知識になるのは不可能です。
 
そこで「どのラインまで知識のギャップを埋めるのか?」という非常に難しい課題にぶち当たります。
これに対して書き始めると、また理屈っぽい話になるので避けますが、
 「治す」ってどういうことか?
という当たり前のことを、共有することはとても大切ですよね。
 
それに対する第一歩が完成間近です。
 
昨年から、漫画家の森雅之さんにご協力いただき、子供向けの冊子を作成していました。
今日、データを印刷会社に送ったので、再来週には出来上がることと思います。
 
どんどん作って、キラキラ広告に惑わされず、患者さんが自分の価値観に応じて選択できる知識を提供したいと思います。
 

 

 

2016年1月4日


 
新しい一年が始まりました。
開業して8年目を迎え、医院の基礎ができ、これからの歯科医療を担う私たちがやらなければいけないことをやろうと考えています。
 
やらなければならないこととは何か?
医療技術と患者さんの価値観の関係性を見つめなおすことです。
簡単に言えば、「センセイがこうしたほうが良いって言うことに従わなければならないの?」ということです。
 
このようなことを書くと突飛に思われますが、これだけ医療広告がふえた状況においては当然のごとく発する疑問ではないでしょうか。
 
医療広告に対する批判として、その信憑性が話題になります。
しかし、当院のホームページの信憑性もどうなの?と言われれば、すべて絶対に真実とは誰も言えません。
要は、このような議論自体が本質的に解決に向かう方法ではないということです。
 
私は、そもそも医療行為において、患者さんの選択をコントロールしようという意図自体をどのように捉えるべきか?ということを考える時期に来ているのではないかと考えています。医療広告の単純な否定ではありません。医療における選択という課題に向き合い始めようということです。
 
当院の考えは、「健康であるかどうかは患者さんの価値観で決める。ただし、その健康が将来にわたって維持できるかどうかは私たちの方が少しわかるかもしれない。」というところにあります。
それにそえば、患者さんの価値観で選択できる環境とは?という具体的な課題が見えてきます。
 
今年から本格的に患者さんが自分の将来に必要な医療行為を価値観に合わせて選択できるような医院にしていきます。
 
そのためには、質の高い情報提供が必須です。
 
まずは小さな一歩からということで、昨年はノータッチだったwebサイトをお正月に再チェックしました。
アクセス解析などを見ていると、スマートフォンからのアクセスが半分以上。
スマホで文字を打てない僕としては、驚きしかありません。
 
というわけで、webサイトをスマホ対応にリニューアルしました。
地味な仕事始めです。
 
 
院長 西野 由郷